手城の家

市街地に位置し、周囲に建物が密集する敷地条件の中で、外部からの視線を穏やかに遮りながら、いかに自然光と開放感を取り込むかを主題とした住まい。

住まいの中心には、約8畳の囲われた中庭テラスを設けた。プライバシーを確保しつつ空へとひらかれたこの場所は、街中にいながらも内と外のつながりを感じられる居心地のよい居場所となっており、季節や時間によって変化する光や風を日常の中で穏やかに楽しむことができる。

 

階段を上がってすぐの共有部分は、特定の用途を定めないオープンスペースとし年齢やライフスタイルにとらわれず自由に使える場として計画。家族それぞれの過ごし方に寄り添い、暮らしの変化にも柔軟に対応できる余白となっています。室内はオークの床やカウンター、ラワンで仕上げた勾配天井によって木のぬくもりを感じられる空間とした。

 

素材の表情を生かした仕上げが、光の移ろいと相まって住まい全体に落ち着きとやさしさをもたらしている。限られた敷地条件の中でも、光と素材、空間のつながりを丁寧に重ねることで日々の暮らしが自然と整っていく住まいを目指した。

工事場所:広島県福山市

敷地面積:87坪(289㎡)

延床面積:38坪(128㎡)

構 造 :木造軸組(在来)

間取り :2SLLDK

ご家族 :3名